【人を動かす7原則】 上手に説得する具体的な方法とは… (後編)
名前を覚える
名前は当人にとって、もっとも快い、もっとも大切なひびきを持つ言葉であることを忘れてはいけません。
しかし、多くの人が他人の名前をあまりよく覚えていないものです。忙しくて覚えるひまがないからです。僕自身も苦手でした。
同じく、アメリカ大統領のフランクリン・ルーズベルトも多忙な日々を送っていました。
ある機械工が大統領官邸を訪れた時です。
その時の様子について同行していた人が次のように述べています。
私は、機械工を一人連れて行っておりました。官邸についた時、彼も大統領に紹介されましたが、そのあとは黙っていました。大統領は一度しか耳にしなかったわけです。元来が内気な性格で、この男はずっと人の影に隠れていました。ところが、いよいよ我々が辞去する時になると大統領はその機械工を探し出し彼の名を呼びながら握手をしながら礼を言われました。また、その言い方は感謝で溢れていました。
ルーズベルト大統領は、人に好かれる一番大切な方法は、相手の名前を覚え相手に重要感を持たせる事だと知っていたのです。
関心のありかを見抜く
人の心をとらえる近道は、相手がもっとも深い関心を持っている問題を話題にすることです。
相手の関心を見抜きそれを話題にするやり方は、双方の利益になります。
ここでまた、ルーズベルト大統領の話をしましょう。
彼は、相手がカウボーイであろうと兵隊だろうと政治家、外交官、その他誰であろうともその人に適した話題を豊富に持ち合わせていました。
では、なぜそのようなことができたのか?
それは彼が誰か訪ねてくる人が分かれば、その人の好きそうな事を前の晩に遅くまでかかって研究していたからです。
同情を持つ
口論や悪感情を消滅させ相手に善意を持たせてあなたのいうことを聞かせる魔法のような文句があります。
「あなたがそう思うのはもっともです。もし私があなただったら、やはりそう思うでしょう。」
いじわるな人間でも、こういうふうに言われると大人しくなるものです。
しかも相手の立場になれば、当然相手と同じ考えを持つわけだからこの文句には、誠意がこもっているはずです。
もし、相手と同じ精神と同じ肉体を持って生まれ、全く同じ経験を積んだとすると、その相手と寸分違わない人間になって同じことをするはずです。
私たちが、交渉を持つ相手の多くは皆同情に飢えています。それを与えることで、相手から好印象を持たれるのです。
心からほめる
人間関係の法則について、哲学者は数千年にわたって考え続けてただひとつの重要な教訓を生み出しました。
「すべて人にせられんと思うことは人にもまたそのごとくせよ。」
それぞれがこの教訓を伝えたそうです。
人間は、だれでも周囲に認められたいと思っています。自分の真価を認めて欲しいのです。
小さいながらも、自分の世界では自分が重要な存在だと感じたいのです。見え透いたお世辞は聞きたくないですが、心からの賞賛には飢えているのです。
だから、「常に相手に重要感を持たせる」ということを忘れないでください。
実際にこの著者は郵便局に来た時、係員の女性にそれを実行しています。
初対面の相手に、彼は心を込めて「美しいですねぇ、あなたの髪の毛うらやましいです。」
それに対して、彼女は、目を輝かせながら、口もとに微笑を作っていました。
彼は、信頼という金銭では、買えないものを手に入れたのです。
記事を読んでいただきありがとうございました。
実践は最初は難しいと思いますが、人の名前を覚えるところから始めてみてください。
riaimu.hateblo.jp
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