【人を動かす7原則】 上手に説得する具体的な方法とは… (前編)
人を動かすには、どうしたらいいでしょうか?
D・カーネギーさんの書かれた世界的ベストセラー「人を動かす」をもとに、人を説得する方法についてご紹介します。
議論を避ける
みなさん、議論に勝つ唯一の方法を知っていますか?
それは、議論を避けることです。
なぜでしょうか?
仮に相手をやっつけたとしても、その結果はどうなるか?
やっつけた方は大いに気をよくしますが、やっつけられた方は劣等感をもち、自尊心を傷つけられ、憤慨するはずです。
議論に負けても、その人の意見は変わらない。
実際に、偉大なアメリカ大統領であるリンカーンは、同僚とケンカばかりしている青年将校を次のようにたしなめたことがあります。
自己の向上を心がけているものは、ケンカする暇などないはずだ。おまけにケンカの結果、不機嫌になったりすることを思えば、いよいよケンカはできなくなる。こちらに五分の理しかない場合は、どんなに小さな事でも、小さいことなら譲ったほうがいい。細道で犬に出会ったら、権利を主張して噛みつかれるよりも、犬に道を譲ったほうが賢明だ。たとえ、犬を殺したとして、噛まれたきずは、簡単には治らない。
(リンカーン大統領)
誤解は、議論を持ってしても永久にとけない。
気転、外交性、慰め、いたわり、思いやりを持ってして始めて、とけるのです。
自分のあやまちを話す
人に小言をいう場合は、日常生活でもあると思います。このような時に、謙虚な態度で、「自分は決して完全ではなく、失敗も多いですが」と前置きして、それから
間違いを注意してあげると、相手はそれほど不愉快な思いをせずにすみます。
実際に、この方法の必要を身にしみて感じたのが、ドイツ帝国最後の皇帝、傲慢、尊大なウィルヘルムニ世の元で、首相を務めていたフォン・ブロウ公です。
ある時、皇帝から理不尽なことを言われたブロウは、皇帝に対して、少し小言を言うと皇帝は激怒してしまった。そんな皇帝に対して
私は決してそんな意味で申し上げたのではございません。陛下はご賢明で、私ごときものの遠く及ぶところではございません。自然科学の造形の深さは、驚くほかにございません。陛下はよく無線電信、x線などの説明をしてくださいましたが、私はその度に感嘆するのみでございました。私はその方面のことは、恥ずかしいほど何も知りません。単純な自然現象すら説明できないのです。ただ、政治に関する知識を少々持っているだけでございます。
これを聞いた皇帝の顔がほころび、ご機嫌はすっかりなおってしまいました。
それどころか、「ブロウの悪口を言った者は、許さない」とまで。
このように自分の短所をさらけ出すことによって、大きな効果を発揮することができるのです。
聞き手に回る
話し上手になりたいなら聞き上手になるべきです。
興味を持たせるためには、まずこちらが興味を持たないといけません。
あなたの話し相手は、あなたに対して持つ百倍もの興味を、自分自身に対して持っています。中国で百万人の餓死する大飢饉よりも、自分の虫歯のほうがはるかに重大な事件なのです。
人と話す時は、このことをよく覚えていただきたいです。
偉大な心理学者であるフロイトは、偉大な聞き手でもあり、かつて彼と話す機会があった人が、次のように語っています。
フロイトのことは生涯忘れられない。彼には、これまでにあった誰にもない資質が見受けられた。声は低く、暖かで、身ぶりはほとんどない。私の言葉に意識を集中して、変な言い回しにも耳を傾けて、それなりの評価を与えてくれた。このような聞き方をしてもらえたことが、私にとってどんなに素晴らしい体験だったことかご想像に任せる
※ 後編も近々投稿する予定です。
記事を読んでいただきありがとうございます。人を動かす原則を知ってどう思ったでしょうか?毎日対人関係で苦労なさっている方が多くおられると思います。少しでもそんな悩めるかのお役に立てば幸いです。
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