【 CQ 】 文化の知能指数とは? わかりやすく解説! 文化の違いを受け入れる
CQとは何かをわかりやすく解説しています。この概念を知っている方はとても少ないと思いますが、これからグローバル社会になるにあたって、特にリーダーは欠かせない内容だと思います。また、具体的な4つのステップで高めてみましょう。
知能指数「IQ(intelligence quotient)」は一般的に知られている指標だと思います。
基本的にIQをトレーニングによって上げることはできません。
ただ、その時のストレス状態などによって下がることはあります。
バージニア工科大学の実験ではグループワークによってIQが下がったそう。
平均のIQ126くらいになるように5人グループを作り、グループ作業をしてもらいました。その中で、「あなたはグループの中でもIQが低い方ですよ」と伝えられた場合、15〜20ほどの低下が見られました。何が要因だったかというと、他人との比較によるストレスですね。日頃、比較によって「自分は劣っているんだ…」とストレスを感じている方は要注意ですよ!
IQについてもっと知りたい方はこちら
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少し詳しい人なら、心の知能指数「EQ(Emotional Intelligence Quotient)」を聞いたことがあるかもしれません。
人の心を察する能力の高さを示し、高い人は自分の気持ちをコントロールすることができます。
IQは遺伝といった先天的要素に影響されますが、EQはトレーニングによって高められるようです。
EQを知っているだけでもすごいと思いますが、もっと知られていない指数があったのでご紹介します!
調べてみても難しい文章ばかりで大変だったので、このブログでわかりやすく解説できるように頑張ります。
CQとは
「CQ(Cultural Intelligence Quotient)」とは多様性に適応する能力だと言えます。
多様な文化的コンテクストを超えて効果的にリーダーとして機能できる能力であり、国際化社会におけるリーダーの大切な要素ですね。
CQが高い人はどんな文化背景で育ったとしても、他人に対して敬意を払ってプロジェクトを効果的に達成することができます。
アメリカのように多様な人種が共存している社会ならCQは高い傾向にあると思われますが、日本だとあまり多様性が見られないため、CQが低い国として考えられます。これから少子高齢化社会になると予測されており、外国からの労働力が必要になるかもしれません。
そんな状況で、CQを高めるトレーニングを怠ってしまうと適応できない可能性があります。まずはどのような多様性があるのかを理解してみましょう。
4つの側面
CQには4つのステップがあります。
順番に行うことで効率よく上げることができるでしょう。
CQドライブ(意欲)
CQにおけるモチベーションには
- 内発的動機(自分の好きなことや情熱から生じるもの)
- 自信(異文化環境で効果的なマネジメントを行えるという自信)
- 外発的動機(異文化経験に対する報酬として他者から与えられるもの)
という3つの要素があります。
リーダーとしてチームの意欲(ドライブ)を高めるには次のようなことが大切だと言われています。
- 異文化経験を応援する
- チームが必要とするサポートを提供する
- チームメンバーの意欲を引き出し、適切な報酬を設定する
- 多様性の認められる環境を作り、個性を認め、大切にする
また、自分自身が意欲を高めることも大切です。
- モチベーションが何かを考える
- 好奇心で他者と話して、異なる文化への関心を高める
- 自分にとってストレスや不安のない快適な空間から飛び出して行動を起こす
CQナレッジ(知識)
CQにおける知識とは世界のさまざまな価値観や社会に関する全般的な知識のことです。
また、人々の思考プロセスや物事の理由づけを理解することも含まれています。
知らないと文化の違いについて考えることもできませんよね。
「どうして違いが生じるのか、何がそれに影響を与えているのか」といった理由も見つけてみましょう。
といった〇〇主義同士の論争をよく見かけます。
どちらも正しいと本気で思っていて、正解なんて無いのです。
人には文化的な背景や経験があって、それぞれ答えが違っていいのです。
しかし、両者にそれを認める力がないと争いごとに発展してしまいます。
例え話をしましょう。
俺はたけのこの山の方がうまいと思うんだ!
いや、私はきのこの里の方が美味しいに決まってるよ!
2人に味の好みの違いがあるのは当然で、どちらも相対的な評価と言えます。
もし、「世の中に理解されない。なんでみんなわかってくれないんだ!」という悩みを持っているなら多様性を認めることを学びましょう。相手には違った価値観があるのです。
多様性を認める力があると、快適に生活することができます。
CQストラテジー(戦略)
CQにおける戦略とは他文化に関する情報を使って、会話を効果的に行うための新しい戦略を生み出す能力のことです。
他文化と触れる前にどのような行動をとるのか計画を立て、交流をより良いものとします。
また、十分な情報が得られるまでに判断を意図的に保留することが大切です。異なる視点から文化をみてみましょう。
想定したようになったか確認することも重要です。
実際に起こったことを客観的に見つめてみましょう。
CQアクション(行動)
意欲を高め、知識を増やし、戦略を立てられるようになると、次はアクション(行動)ですね。
実はジェスチャーといった非言語コミュニケーションが非常に重要だと考えられています。
会話の印象を決める要素の割合では言葉は7%の影響しか与えず、ジェスチャーなどの体によるコミュニケーションは55%、話し方は38%を占めるという結果があるそうです。
例えば、日本人は相手の顔を真正面からじっと見つめて話すことは少ないと言われています。
「相手の目を直視できないんだ!」
どうしてかというと、日本人はアイコンタクトを取ると「近づきづらい」「怒っている」などと感じてしまうためです。ガンを飛ばすという言葉もあります。なんだか猫に似てますね。単純に恥ずかしいという方もいるかもしれません。
アメリカではアイコンタクトがマナーであり、「私はあなたの話をちゃんと聞いていますよ」という意味があるので配慮だそうです。
日本と真逆の文化ですね。
まとめ
CQを用いたコミュニケーションのステップをまとめると次のようになります。
意欲的に違いに興味を持ち、違いを知り、それを客観視する。
他文化に対して計画・認知・確認を戦略的に行う。
そして、適切な言動を選択すること。
「よくわかんない!」という方は、とりあえず多文化を味わってみましょう。
興味を持つことが大切です。
重要性
グローバル社会では文化的な違いによって相手とのコミュニケーションがうまくいかないことって多くあります。他にも、M&A(Merger and Acquisitions)という会社の売買の7割が文化の違いによって失敗しているといった統計があるそうです。
リーダーはCQ(多様性を認める能力)を備えることが本当に大切です。
日本は比較的文化の違いが見られませんが、今後グローバル化で多様性がどんどん増す可能性があります。
未来に備えるという意味でもCQは大切な概念です。
文化的な違い
多様性には
- 国籍
- 人種
- 民族
- 宗教
- 性別
- 食事
- マナー
などがあり、価値観の違いを受け入れるためには知識が必要ですね。
海外へ行った経験のある人なら、「文化の違いに驚いた」や「価値観が合わなかった」という経験があると思います。それに対応するには慣れが必要かもしれませんね。
CQを高くする方法
トレーニングによって高くできると言うものの、具体的にどうすれば良いのでしょうか?
答えは単純で、「異文化と触れて、違和感をたくさん味わう」です。実際に海外へ行くことは難しいので、イベントに参加したり、インターネットで調べてみましょう。
また、相手と口論になった時は客観的にその場を見つめることが大切です。
「どうして自分は怒っているのか、どうして相手は理解してくれないのか」
といったことを一歩下がって冷静に考えてみましょう。
「自分と相手の価値観は違う。これが正解だと決めつけるわけにはいかない」
難しいかもしれませんが、本当に大切だと思います!
記事を読んでいただきありがとうございます。
もしかするとCQはこれから常識用語になるのかもしれません。僕は名前よりもその考え方が大切だと思っていて、多様性を認めることのできる人になりたいですね。
よくケンカをしてしまう方には知ってもらいたい概念でした。
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