コロナで外出自粛中なのにパチンコへ行く理由 集団心理の恐ろしさ
コロナで外出自粛中なのにも関わらず、パチンコ店へ行く人々の心理状態を解説します。テレビなどのメディアの報道でパチンコ店に並ぶ人々を見た事はあると思います。
なぜパチンコへ行くのか
結論から言ってしまうと、そのメディアの影響が大きいです。
簡単には、メディアでパチンコ店に並ぶ人々を報道することにより、「他の人もパチンコ行っているのか。緊急事態宣言なんて気にしないでいいのか。」と思わせてしまいます。
メディアだけではなく、実際にパチンコ店の行列を見た人々も同じように考えます。
みんな行っているのだから俺も行って構わない
本当にこのようなことが起こっているのでしょうか。
実験の紹介
ここで行動科学者ケインズの実験をご紹介します。
まず、自転車のハンドルに広告を巻き付けます。当然邪魔なので捨てますよね。この捨てる場所に注目します。
そして、2つのグループに分けました。
1、路地に落書きが書いてある
2、落書きが書かれてない
すると結果は次の通り。
1:69%の人
2:33%の人
が広告を路地に捨てていったのです。
落書きがあるという社会規範を破っているのを見たことにより、自分も社会規範を守らなくなるのです。ここで注目して欲しいのが落書きと広告は全く関係性がないこと。関係ないのにも関わらず、社会規範を守っていないという観点から社会規範を守らなくなるのです。
この実験結果より、パチンコへ行く人や社会規範を守っていない人を見ると自分自身も社会規範を破っていいのだと考えます。つまり、守らない人が増えれば増えるほど新たに社会規範を守らなくなる人は増えるのです。
メディアでパチンコ店に並ぶ人を見ることにより、さらにパチンコ店に行く人や外出をするようになる人は増えます。
パチンコへ行く人をなくす方法
ではパチンコ店で並ぶ人をなくすにはどうすればいいのでしょうか?
それはパチンコ店に並ぶ人が少数派であり、モラルがないことを指摘するのです。
大多数の人は緊急事態宣言が出たことによって外出を控え、もちろんパチンコにも行きません。この状況下でパチンコに行く人は感染を拡大させることや周りの人に迷惑をかけることにまで考えれていないと伝えましょう。
多数派の存在
集団心理を知っていますか?
例えば、いじめの現場でいじめる側が多数派であれば、無意識のうちにいじめに加担してしまうことがあります。このことを集団心理というのです。
そして、多数派に所属することで安心感が得られ、多数派であり続けることを望むのが人間です。人はなぜ同調するのでしょうか?
社会心理学用語で同調とは自分の意見や信念に関わらず、多数派に賛同する行動を指します。つまり、同調する人は思考停止状態ともいえます。
常識外れのことをしている人を見つけると、皆そろってその人を批判します。多数派こそが正義。考えられない人はどうなると思いますか?
周りと同じような人生を歩むことになるでしょう。もちろん、それが悪いとはいいません。ですが、同調している人々は思考停止状態に陥っています。これはとても危険な状態です。
こちらの記事でもご紹介しましたが、この社会はエリート達による管理社会であると警告されています。思考停止している人をエリート達は好みます。簡単に思い通りに動いてくれるので当然ですよね。
教育でも多数派が正義だとし、同調するようにさせます。
必ずしも歴史書や教科書に書かれている事は正しいとは限りません。それらに書かれている事はその時代の支配者に都合の良いように書かれていることが多いです。
教育は洗脳の大きな手段です。我々は気づく事はできない。気づかせない。
それが管理社会なのです。
記事を読んでいただきありがとうございます。
パチンコに限らず、必要最低限の外出以外は自粛するようにしなければなりません。そして、メディアにも警告したいのですが、報道するのならば彼らが少数派であり、モラルがないと指摘して欲しいです。この記事から分かるようにメディアはとても大きな力を持っています。メディアは細心の注意を払わなければ、コロナウイルスは終息しないと考えられます。心理学を理解した上で報道すべきと考えます。
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