思い通りの夢「明晰夢」を見る方法 デメリットやメリットは?
明晰夢(めいせきむ)をという言葉を聞いたことはありますか?
明晰夢とは夢の中で「これは夢だ」と自覚できる夢のことを言います。寝ているのに「夢だ」と感じるなんてなんだか変な感じがしますよね。
明晰夢(めいせきむ、英語: Lucid dreaming)とは、睡眠中にみる夢のうち、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のことである。明晰夢の経験者はしばしば、夢の状況を自分の思い通りに変化させられると語っている。
普通は夢の中の自分は夢を現実だと感じていますし、もちろん夢を自分の思い通りに操ることなんてできません。しかし明晰夢の場合は自分で夢だと自覚し、夢の状況を自在に操り、好きな夢を見ることすらできるというのです。
大好物のケーキを好きなだけ食べたり、大金持ちになったりと、夢ですが自分の思い通りにできるなんて本当に夢のようですね。
明晰夢のご紹介をしましたが、見てみたい!と思ったのではないでしょうか?そんなあなたのために明晰夢を見る方法をご紹介します。
なぜ明晰夢が起こるのか
実は明晰夢が真面目に研究されるようになったのはここ10年ほど(2020年時点)なのです。それまではオカルトだと科学者は目もくれなかったようです。
しかしスタンフォード大学などの研究者より、明晰夢はオカルトではなく実際に起こりうることだと証明されてきたのです。また昔の記述の中にも明晰夢を思わせるものが残されています。例えば哲学者アリストテレスは「眠っているときに『これは夢だ』と伝える何かが意識内にある」という記述を残しており、これは明晰夢のことをさしていると思われます。そんなに昔から明晰夢の存在は知られていたのです。
そもそもなぜ人は夢を見るのか
これは前頭葉や海馬が頭の中の情報を整理するためだと言われています。確かに夢の中に気になっていたことやその日体験したことが出てくることはよくありますよね。
そして明晰夢はこの情報整理の途中になんらかの原因で、前頭葉が半分覚醒してしまうことで起こるとされています。前頭葉が覚醒することにより、明晰夢は匂いや感触なども感じられるリアルな夢となるのだそうです。
質問ですが、あなたは今夢を見ていませんか?
これが現実なのかわからなくなってしまいますよね。このように現実がよくわからなくなる記事がありますのでこちらもよければ是非見てください!
明晰夢を見る方法
では明晰夢を見る方法はあるのでしょうか?
明晰夢を見る方法として有名なものにMILD法というものがあります。これはスタンフォード大学のスティーブン・ラヴァージ博士が考察した方法です。その方法とは以下のステップを実行することで明晰夢を見ることができるそうです。
この中で博士が最も重視していることが、「今度夢を見ている時には、忘れずに夢を見ていることを認識する」と明確に意図することです。
ですが、このMILD法よりもさらに簡単で手軽に行えるのが、スヌーズ機能を使うやり方です。イギリス、スウォンジー大学のマーク・ブラグローブ博士とベサン・スミスさんが発表した論文によれば、明晰夢を見る頻度とスヌーズ機能の使用頻度には関連性があることが判明したという。
つまり目覚ましにスヌーズ機能を使用している方が使用していない人よりも明晰夢を見ることが多いのです。人は浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠をおよそ90分ごとに繰り返しています。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
夢の内容を思い出しやすいのはレム睡眠の時に見た夢です。ちょっとうとうとしたときに見た夢の内容は鮮明に覚えているのではないでしょうか?
この方法ではレム睡眠をスヌーズ機能を使うことで強制的に作り出そうというのです。やり方はまず寝る前に目を覚ましたい時間の1時間前にスヌーズ機能をセットしておきます。目覚ましが鳴り、目が覚めたら先ほどのMILD法をそのまま行います。これを目覚ましがなるたびに繰り返すのです。この方法を試した方によると、かなり成功しやすいのだそう。
明晰夢のメリット
では明晰夢のメリットは好きな夢を見られるという以外にあるのでしょうか?実はあの有名なアインシュタインは意図的に明晰夢を見てそこで見た夢からインスピレーションをもらって、相対性理論を構築したと言われています。
確かに「相対性理論の歴史」や「アインシュタインとは 【偉人】 最大の物理学者 相対性理論」の記事でもアインシュタインは自分が光となる夢を見ていました。
また数学者のラマヌジャンは新しい証明を思いついたときに夢のお告げがあったことがあったそう。これももしかしたら明晰夢だったのかもしれません。
また、とある実験ではタイピングの練習を実際にしてもらうグループと、夢の中でするグループにわけ結果を見てみたところ、なんと夢の中で練習したグループが最も成績がアップしたというのです。夢の中で勉強して成績アップなんてこともできるのかもしれませんね。
明晰夢のメリットをご紹介しましたが、デメリットもあります。
明晰夢のデメリット
まず最も懸念されることが睡眠不足です。明晰夢は脳が深く眠っていない状態で起こります。この状態が長く続くと、当然脳はしっかりと休むことができません。
さらに注意して欲しいのが、睡眠障害や心理的トラウマを持っている人などが明晰夢を試す場合です。明晰夢は夢を自分でコントロールできることもありますが、コントロールできないこともあります。もしも明晰夢をコントロールできず嫌な体験をしてしまった場合、夢なのに実感を伴うため精神を傷つけてしまう恐れがあるのです。
明晰夢を試したい方はこのようなデメリットを認識した上で楽しむようにしてください。
記事を読んでいただきありがとうございました。
明晰夢をご紹介しましたが、是非体験してみたいですよね。夢って朝起きてすぐに、みていた夢のことを思い出すとその後も夢の内容を覚えていられますよね。今夜MILD法を試してはどうでしょか?
もし、明晰夢を見たことがあればコメント欄で教えてください!
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